今井畳店

足元から暮らしを支える畳床

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 畳独特の足当たりを語るに無視できないのが「畳床」。もともとは稲藁を圧縮したものが使われていました。しかし、最近では新畳市場の八割がインシュレーションボード製の畳床となっています。

 多種多様な畳床ですが、適材適所で選んでいただきたいものです。

標準畳床性能表
名称
耐久性
感触
防虫性能
吸放湿性能
価格
一言
III型ボード床
硬い、普及品
I型ボード床
環境性能も高い
わらサンドイッチ床*
フォームのへたりが弱点
わら床*
高品質なワラ床は少ない
*当店がお勧めする優良畳床に限る

木質繊維ボード系畳床

 ダニなどの害虫の発生の心配が少なく、また安価なため、現在の新築市場の八割がこのタイプと言われている。「木質繊維ボード」とは細かく砕かれ煮溶かされた繊維を板状に加工したもの。

III型ボード床

 中心にポリスチレンフォーム、上下をインシュレーションボードで挟んだタイプ。木質繊維畳床と言えば殆どがこの畳床。

 安価で加工が容易なため、コストが下げられる。また、軽量で比較的湿度に強く、害虫も発生しにくい。ただし、フォームはへたり出すと腰の抜けが早く、耐久性に劣る。ただし、高密度フォームを用いた場合耐久性の向上が期待出来る。

  • 主なブランド
    • 大建工業株式会社
      • ダイケン畳床III型・・・・・・市場シェアの高いボード床。他メーカーのボード床に比べ少し足当たりが柔らかい。
      • ダイケン畳床III型DXタイプ・・通常のIII型の最上部をクッション性の高い厚手の不織布で覆ったタイプ。
      • ダイケン畳床IIIS型・・・・・フォームが薄く、ボード層が三層でさらに単板を挟んで耐久性を高めてある。丈夫だが高価でもある。
    • カイハツボード株式会社
      • カイハツボードIII型・・・・・標準的な構成の普及品。
      • カイハツ畳床 平成III型・・・不織布の代わりに本麻シートを使用しクッション性を向上させている。
    • ニチハ株式会社
      • ニチハ畳III型・・・・・・・・標準的な構成の普及品。
大建畳床III型
大建III型DX

II型ボード床

 使用材料はIII型と同様であるが、配置の順を変えたもの。比較的耐湿性の強いポリスチレンフォーム層を最下段に配置する事によりコンクリート直敷等に対応。耐久性などはIII型と同程度だが耐針性が低く、修繕工事の多いご家庭には向かない。

I型ボード床

 他のボード床に使われているポリスチレンフォームを使用せず、畳ボードのみで構成されている。フォームのへたりが出ないため耐久性に富み、リサイクル性や環境負荷の面で優れている。一方で比較的価格が高く重い等の欠点もある。最近、建材床メーカーが新商品を相次いで発表している。

  • 主なブランド
    • 大建工業株式会社
      • ダイケン畳床I型・・・・・・・通常のタタミボードのみで構成。
      • ダイケン畳「健やかくん3000SX 」・・・・特種活性炭を塗布した「ダイケン畳ボードSX」を使用。悪臭やホルムアルデヒドを吸着・分解する。
      • ダイケン畳「健やかくん2000SS」・・・・従来のタタミボードより軽量なボードを中心部分に使用した畳床。
    • カイハツボード株式会社
      • カイハツ畳床I型・・・・・・・通常のタタミボードのみで構成
      • カイハツ畳床I型軽量畳・・・・従来のタタミボードより軽量なボードを中心部分に使用した畳床。
    • ニチハ株式会社
      • ニチハ畳床I型・・・・・・・通常のタタミボードのみで構成
      • ニチハ畳床I型軽量畳・・・・従来のタタミボードより軽量なボードを中心部分に使用した畳床。
大建3000SX

ワラサンドイッチ系畳床

 中心層を各種フォーム(スタイロ・カネライト等)、上下の層を藁で挟み込んだ畳床。

木質ボード系畳床がシェアを上げるまでは広く普及していた。藁の感触を持ち、なおかつ藁床よりは安価であったが、藁床の欠点である防虫性に特に有利では無く、中心層のフォームのへたりがでるなどしてシェアは減少ぎみ。化学畳床の代名詞「スタイロ畳」もこの分類に入る。

 このタイプの畳床は床製造者の優劣、藁の良し悪しも考えて品選びするべきである。


ワラ畳床

 かつては畳床と言えば稲ワラ床のことを指していた。もちろんほかに選択肢が無かったためである。特徴としては、足の感触が柔らかく他の素材に比べ秀でている、腰が強くヘタリが出にくい、高い吸放湿性、対針性が高い、遮音効果、振動を押さえるなど。最終的に床材としての性能ではワラ床にかなう素材は現状では見当たらない。ただし、優良なワラを優秀な床職人が手間をかけて製床した場合についての話であり、多く出回っている安価なワラ床に於いてはこの限りではない。

 ワラ畳床には大きな欠点もある。現在の住宅の多くが十分な換気能力を持っていない、住人が換気を行わないなどのため、過湿度状態に陥りダニやカビなどに寄る被害が発生する確率が高い。換気に気をつければ大した問題では無いが、住宅事情や生活スタイルなどを考えてから、選択していただきたい。


特殊な畳床

 畳業界では試行錯誤を繰返しながら、新しい畳床材の開発が盛んである。これは現在の床材にまだまだ欠点があったり、新しい住宅様式への対応を急いでいるためだ。

ひのき畳

ひのきの間伐材や不良材などを薄くチップ状に削り、薄板と麻布でサンドしてから縫い上げた床。農薬や接着剤の心配が無い、材料も環境負荷が低い、ひのき材そのものに抗菌機能がありカビの発生を抑制する等の特徴がある。足当たりは比較的柔らかいがワラ床とは少し違う感触だ。


椰子ボードサンド床

ボード床の上下、若しくは上部を三ミリ程度の椰子殻繊維シートで覆ったもの。畳表や床板との間に空気の層ができることにより畳表や床板のカビを防ぐ事ができる。カビを防ぐ事はダニやアレルギー対策にも有効である。また、足当たりも通常の不織布とは比べられない程向上する。ただし、今のところかなり高価である。

  • 製造 株式会社早川工業所
椰子ボード床

一般的に各社の社名や製品名は商標または登録商標です。